【戸建て売却相場の調べ方4選】相場を調べたらプロに相談しよう
戸建てを売却するときは、相見積りや一括査定サイトなどを駆使して、不動産売却価格の相場を調べましょう。
不動産売却の経験がない人にとっては意外かもしれませんが、中古の不動産には定価がありません。
戸建ての売却価格は、「築年数」「土地の広さ」「立地」といった複数の要素によって変動します。
そのため、戸建てを適正価格で手放すためには、あらかじめ「市場での売却相場」を把握しておく必要があります。
ただ、不動産売却手続き自体に不慣れだと、そもそも戸建ての売却相場をどうやって調べればよいのかも分からないケースが多いです。
そこで今回は、「相見積り」「レインズマーケットインフォメーション」「不動産一括査定サイト」「不動産ポータルサイト」を使った戸建て売却相場の調べ方をご紹介します。
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目次
不動産業者から相見積りを取る
今回、ご紹介する戸建て売却相場の調べ方としてもっともおすすめなのが不動産業者の相見積りです。
相見積りとは、「複数の業者から見積りを取る」ことを意味します。
相見積り【メリット】業者選びの参考になる
相見積りのメリットは、相場が分かるだけでなく不動産業者を吟味できることです。
ひとくちに不動産業者といっても、持っている顧客の数や販路の太さも違うため、不動産業者によって査定結果は変わってきます。
また、見積りを一社分だけ取った場合、本当に見積り価格が相場なのか判断する方法がありません。
しかし、大手も地元の業者も含めて、複数の業者から戸建ての売却価格を見積もってもらえば平均値を出して各業者の結果と比較できます。
相見積りの結果、平均より明らかに高い査定を出しているところは契約を取るために甘い見積りをしている可能性があり、逆に相場より安い査定をしている業者は物件を買い叩こうとしているリスクがあります。
なので、相見積りを通じて、相場通りの査定をしてくれる不動産業者を見つけるのがおすすめです。
相見積り【デメリット】業者の対応が面倒
相見積りには、「業者の対応が面倒くさい」というデメリットがあります。
相見積りを取るためには、各業者に連絡して現地調査をしてもらう必要があり、営業マンと対面すれば営業トークへの対応も必要です。
一度に5社も10社も相見積りを取れば、上記の対応だけで手一杯になってしまうでしょう。
相見積りを取る場合は3社程度を目安に増減することをおすすめします。
レインズマーケットインフォメーションを利用する
レインズマーケットインフォメーションとは、不動産業者が相互に物件情報を共有するためのシステム「レインズ」の情報を、一般消費者向けに一部公開しているサービスです。
検索したい建物の種類や地域等を選ぶことで、簡単に戸建ての取引価格を調べることができます。
レインズ【メリット】戸建ての実売価格が分かる
レインズマーケットインフォメーションの強みは、戸建て物件の実売価格が分かることです。
実は、不動産の売り出し価格と実売価格は違う場合があります。
2,200万円で売り出されていても実際には価格交渉があり、2,100万円で売れているといったケースは少なくありません。
不動産業者による見積りも、あくまで「おそらくこれくらいの額で売れるだろう」という推定値なので、「実際に似た条件の戸建てがいくらで売れたのか」を知りたい場合はレインズマーケットインフォメーションを利用するとよいでしょう。
レインズ【デメリット】地域によっては情報量が不十分
レインズマーケットインフォメーションのデメリットは、地域によって情報量に大きな差があることです。
不動産売却が活発ではない地域だと、十分な情報を得ることができません。
参考にするデータの数が少ないと、相場や地域の戸建て需要を読み間違えてしまいます。
たとえば、「実は不動産の売り主と買い主が知り合いで、少し安い金額で取引した」という事例が多い場合、レインズのデータだけを見て売り出し価格を決めると相場より安く戸建てを手離すことになってしまうでしょう。
非常に広くて高額な物件が売れたことで、売却の平均額が上がっている場合なども同様です。
レインズマーケットインフォメーションのデータには、上記のような特殊な事情に関する記載はとくにありません。
レアケースを除外した相場を知りたい場合は、その地域で戸建て売却実績の多い業者に相談したほうがよいでしょう。
不動産一括査定サイトで価格を調べる
無料の不動産一括査定サイトを利用するという方法もあります。
不動産一括査定サイト【メリット】時間や手間がかからない
不動産一括査定サイトを利用するメリットは、短時間で手間をかけずに戸建ての売却相場を調べられることです。
登録等が必要になるものの、不動産一括査定サイトは基本無料で、結果もすぐに分かります。
自宅にいながら、24時間いつでも相場を調べられるのは大きな強みです。
不動産一括査定サイト【デメリット】結果の信頼性が低い
一方、不動産一括査定サイトの見積り結果には、相見積りやレインズほどの精度がありません。
契約を取りたいと考えた不動産業者が、あえて高く見積りを出してくる可能性もあるからです。
また、短時間で結果が分かる一括査定は、机上査定といって現地を見ずに査定結果を出しています。
周辺環境や立地・経年劣化等を考慮していない以上、見積り結果通りの金額で戸建てが売れるという保証はありません。
不動産一括査定サイトに自身の物件を登録することで、さまざまな業者から営業をかけられる場合もあります。
こういった事情を考えると、不動産一括査定サイトはあくまでも参考程度に利用するとよいでしょう。
不動産ポータルサイトを使って調査する
売り出し中の戸建てを検索できる不動産ポータルサイトを使って、おおよその相場を調べる方法です。
不動産ポータルサイト【メリット】無料で広告の出し方などを参考にできる
不動産ポータルサイトは原則無料利用できます。
また、戸建ての売却相場の調査だけでなく、人気を集めている物件の広告や写真撮影の仕方などを参考に出来る点もメリットです。
集客力や広告力を高めれば、売却のチャンスをつかみやすくなるでしょう。
不動産ポータルサイト【デメリット】調査には時間がかかる
不動産ポータルサイトを使って相場を調査する場合、ある程度自分で検索条件を絞り込んだり、データから平均値を取ったりする必要があります。
また、現在売り出されている戸建てのなかには、条件が悪く売れ残っているものが含まれている可能性もあるため注意が必要です。
売り出し中の価格が成約価格になるわけでもないので、不動産ポータルサイトの調査結果も参考程度に留めておきましょう。
戸建て売却は相場を調べたうえでプロの業者に任せよう
デタラメな査定をして物件を買い叩く悪徳業者との契約を避け、戸建てを適正価格で売るためには相場の理解が求められます。
ただ、どれだけ正確に不動産の相場を把握していても、条件の合う買い主を見つけられなければ意味はありません。
最終的に重要なのは、中古の戸建てを売却するノウハウや実力を持った不動産業者に物件を預けることです。
株式会社torio real estateでは、戸建て売却に関するさまざまなご相談を承っております。
より有利な条件で戸建てを売却できるように、ホームインスペクションや測量等のサービスを提供しています。
こちらの記事の監修者
torio real estate店長
宿南 秀文
- 平成18年度三井のリハウス(現在の三井不動産リアルティ株式会社)を経て、平成20年株式会社torioに入社。
- torio創業初期から数多く顧客様との商談・交渉・マーケティングリサーチを行ってきた経験を活かし、お客様の保有数不動産価値の創造に努めます。